日本スポーツマネジメント学会、第24回セミナーに参加しました
日本スポーツマネジメント学会、第24回セミナーに参加しましたので、その内容をご紹介します。
このセミナーのテーマは、「ラグビースタジアム観戦者データからファン創造戦略を探る」というものです。
具体的には、早稲田大学の松岡宏高教授が中心となりラグビートップリーグの試合を1年間に12試合、3年間で合計36試合調査し、観戦者のプロフィール・行動特性等を分析した結果の発表、ディスカッションでした。
Jリーグでは既に、大々的にこういった観戦者データの分析・公表はされていますが(Jリーグスタジアム観戦者調査2018サマリーレポート)、ラグビーのこういった調査は行われてこなかったかと思いますので、今年開かれるラグビーワールドカップ後のトップリーグ、さらには設置が発表されたプロリーグにとって貴重なデータになるかと思います。
調査結果の中で、過去1年間のトップリーグの観戦回数が、
1回が15.2%
2回から4回が38.8%
5回から9回が24.1%
10回以上が21.9%
となっており、個人的には、コアなファン層がそれなりに獲得できているというように感じました。
なお、試合数が多いため単純には比較できませんが、JリーグのJ1は、平均で年11.3回です。
日本ラグビーフットボール協会側としては、当然、移籍・引退のある選手個人でなく、
チーム字体を応援する人を増やしていきたいというのがあるかと思います。
もっとも、新規にファン層を拡大するためには、お気に入りの選手をみつけてもらうのがハードルが低い面がありますので、
わたしたちは、個人としての価値を高め、活用していく選手の支援をしていきます。
なお、比較対象としてあげられていた他競技のデータの中で、
もっとも興味深かったのはVリーグ男子の観戦者の71%が女性であったということです。
(なお、Jリーグの女性観戦者の割合は37.9%)
観戦者を集めるための工夫として、間違いなく成功している面がありますので、参考になるところがあるかと思います。
プロ野球選手、元サッカー日本代表選手等の個人・法人の顧問、トラブル相談等を多数取り扱う
著作:「アスリートを活用したマーケティングの広がりとRule40の緩和」(東京2020オリンピック・パラリンピックを巡る法的課題(日本スポーツ法学会編)
・一般社団法人スポーツキャリアアドバイザーズ 代表理事
・トップランナー法律事務所 代表弁護士(東京弁護士会所属)
・日本サッカー登録仲介人
・日本プロ野球選手会公認選手代理人
・日本スポーツ法学会会員