現在のスポーツの価値 ~スポーツマンシップについて~

現在のスポーツの価値 ~スポーツマンシップについて~

最近、残念な話の流れの中で、「スポーツマンシップ」という言葉が報道されたりしましたが、スポーツの価値という点から、スポーツマンシップについて考えていることをお伝えしたいと思います。

1 娯楽が多様化する中でのスポーツの価値
色々な競技の選手・指導者等に関わらせていただく中で、多く聞く話として、自分の関わっている競技の素晴らし、楽しさ、価値を広く知って欲しいという話があります。
もちろん、どの競技にも、それぞれ特有の素晴らしい価値があると思います。
わかりやすい例でいえば、サッカーは世界の共通言語になるので、国際交流を図れるという点に優れた価値があるといえます。
一方で、日本国内ですら、スポーツといえば野球というのは遠い過去の話となっており、娯楽が極めて多様化している現代では、楽しむ・趣味という点だけでいえば、スポーツだけが素晴らしい、スポーツ界が発展するのが社会にとって素晴らしいんだ、ということに簡単にはならないのが実情です。

2 スポーツマンシップの重要性
そういった中でも、スポーツに共通してある得難い価値としてスポーツマンシップを身につけられるというものがあると考えています。
スポーツマンシップという言葉自体、多義的な意味がありますが、一般的には、スポーツをする際に持つべき心構えといった意味合いで使われていて、具体的には、公正・公平にプレーすること、味方選手に加えて相手選手も含めたプレイヤー全体に対する尊敬の念をもつこと、といった意味で捉えるのでいいかと思います。
きれいごとの様に聞こえるかもしれませんが、今の時代ではこの考え方は、社会のあらゆる場面で重要な意味をもっているのではないかと思っています。
価値感が多様化している現代では、稼ぐこと、勝つこと、成功することが全てを満たしてくれることにはならないというのは多くの人が感じていることだと思います。手段を問わず利益を求める経営者も、自分さえよければいい人というも、どこかで満たされていないことを感じますし、そういったある意味極端な価値観に重きをおかれていることから社会の様々な部分に歪みが生じているのだと思います。
今だからこそ、自分に胸をはれる生き方をすること、他人を尊重し社会そのものをよくしていこうという視点を持つといった考えを持つために、まずは子供の頃から身近にあるスポーツマンシップをみにつけていくのが大事なのではないかと思います。

3 スポーツマンシップ概念の濫用
一方で、最近、日本を代表する競泳選手の私生活での問題と捉えて、日本水泳連盟は、連盟の規則に定められた「スポーツマンシップに違反した時」等に該当する等として、競技活動禁止の処分を行いました。
私生活の問題をとらえた競技活動禁止等の問題については、別途取り上げますが、このような形で、スポーツマンシップという言葉が使われることは本当に残念です。
誰もが認める結果を出している選手の私生活を捉えて競技活動に関する処分をすることは、スポーツマンシップに則った処分なのでしょうか?
こういった処分を決めた方々にこそ、スポーツマンシップとは何たるかをあらためて考えて欲しいと思います。

※ 参考:一般社団法人スポーツマンシップ協会

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